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俺節@TBS赤坂ACTシアター

縁あって東京公演に行かせていただきました。1階席!ありがたや。なにも気にせず忘れてしまわないうちに感じたことを書き残します。とりあえずで、思い出したら追加するシステムです。ポエミィで以下めっちゃネタバレ含みます。

 
原作読んで、このボリュームをどうやって3時間にするのかな?っておもってたけど、舞台版「俺節」すばらしかったです。
脚本・演出を手がけられた福原さんが高校生の頃コンビニで立ち読みしながら愛してきた作品。わたしは演劇やお芝居のことなんかなんにも詳しくないし、福原さんの他の演出した舞台を見たこともないけど、福原さんってこういう人なんかなっていうのがみえたというか。福原さんだけじゃないな、キャストの皆さんも、作品の中の人を演じてはいるんだけど、地の部分がみえるというか。それはよくないことなんかな?わからんけど、わたしはそれがなんかすごくいいなって思いました。
 
青森であがり症ですぐもごもごしてしまってみんなに笑われる生活を送ってきた青年が誰にも負けないと自分でも認める「歌」だけを武器に演歌歌手を夢見て東京に出てきてデビューをめざすというお話。
 
雪の降る小さな駅でコージが上京する場面からはじまり。ばあちゃんがコージに贈る背広の重みとそれを受け取るコージの小さい肩にさっそく泣いてしまった。抱きしめたい。ほんまにめっちゃ痩せてる…。やすくんの舞台をみるのが初めてだったので、最初に声を発した瞬間にその熱にくらっとした。テレビでも映画でもコンサートでも聞いたことのない声。
 
上京した場面やみれん横丁のデモの場面ではステージを行き交う人々に人多いなーとまぬけな感想をおぼえる。ダニーからの俺節なので、1人で何役もされてたとはおもうけど、終始とにかく人が多い印象やった。あと場面転換でセットが入れ替わり出てくるのなんかドリフっぽいなとか。素人の感想なのでご容赦ください。
 
北野波平を演じる西岡徳馬さんも、コージの相棒・オキナワを演じる福士誠治さんも、めちゃめちゃチャーミング。北野先生がち〜らし〜♪って歌い出したときは「笑い飯!」ってなってそわそわした。マッサン大好きだったので、エリー(シャーロット)出てたのもほんとにたのしみだった。下品なセリフを言うきれいなお顔っていいですよね。。ウクライナから出稼ぎに日本にくることってあるんかな?あと高田聖子さん!すごい!女優さんすごい!
 
でもやっぱり安田章大さん!このひとを好きになったわたしの感覚、でかした!と2年半前のわたしに言いたい。おかげでこんなに素敵な時間を過ごせてます。
ヤクザをも黙らせる超絶歌唱力の持ち主という役のハードルをなんなく飛び越えて、夢も愛も友情もぜんぶ手放せない不器用なところとかこれほんまにやすくんの本音なのでは…?っておもうところも多々あって、オキナワとテレサが目の前からいなくなって、みんなから自分のために歌えって言われてそれが重たすぎて歌えないって泣いてるのは海鹿耕治なのか安田章大なのか…海鹿耕治なのか安田章大なのかわからなくて何回もくるしかった。そして歌がほんとにうまい。すばるくんはわしづかみにしてはなさない感じやけど、やすくんの歌声は気づけばとなりにいてこころの奥の方にそっと忍び込んでずっと残る。柴犬みたい。好きです。
やすくんのラブシーンも初めてみた。ええやんええやん。藤本夢美さん(でしたっけ)たちがご鑑賞されたよりは後ろの方で双眼鏡もなかったからそんなにがっつりはみえてないけど、エリー、いいな。コージがテレサを抱いて、からの一連のシーンはずっと泣いてた。その後のオメガドライブで笑った。そういうちょいちょいはさまれる小ネタがほんとに絶妙やった。巨泉とか。ヤン坊マー坊とか。あれって台本どおりなんかな?
BBQ食べた後吐き出すとき、ほんまに口からなんか出てきてたし、殴られるシーンとかほんまに殴られてるんちゃうかなとおもうくらいの迫力やったし、歌う姿勢とか、3時間半全身全霊すぎて、安田章大さんってほんとにこの世界に実在してるんやなとか、おもった。コンサートで目の前通った時よりも、なんかそこにいてる感じがあった。やすくんが何度も命がけって書いてる意味がわかった。
雨の中(舞台やのに雨が降ってた!すごい!)で俺節を絶唱するシーンもすごかった。テレサの歌でもめっちゃ泣いてしまった。いやーあれはすごかったな。どうにも表現しようがないけど、あれでこころがうごかないひとはうそやろ、とおもう。
だから、わたしが自分の生活をがんばることが、わたしが俺節をみたっていうことになるんじゃないかなっておもいます。わたしはほんとにいつも冷めてて、無気力・無感動にすごしている自覚もあってべつにいまさら治そうともしてなかった。けど、昨日のはさすがにこたえたなー。とおもってたら気がかりなひとがさっそく夢にでてきて連絡してみよかなとかおもってるから俺節効果すごい。
昨日はやすくんの舞台やったけど、関ジャニ∞をみるとなんか自分のなかにないやろなっておもってたような衝動に駆られる。コンサートのあとはいつもそうやけど、昨日の舞台もそうやった。だからわたしは関ジャニ∞が好きなんやな。
 
あと、エイトを好きになる前から、ライブ見ててよく「あ、これわたしのために歌ってくれてる」っておもうことが時々あって、そのたびにわれながらイタイ奴やなとおもってきたけど、わたしがおかしいというより、歌ってる人がすごかったんやな。しぶたにさんの「歌」ツアーの「元気を出して」もまさにそれやった。演歌をクローズアップしてるけど、全部の音楽にあてはまる言葉がたくさんありました。DVD化しないかな。いろんな人の曲を歌いまくってるからむずかしいんかな。演歌のいい宣伝にもなりそうやのに。あと大阪で3回、見る予定。でもなんか増やしたい。。